No.259 試合前調整メニューの立て方

エキスパート

大事な試合の前は、練習量を調整したメニューを行うことで結果に結びつきます。

しかし、そのメニューや強度、量はどれくらいが適切か判断しづらいと思います。

ここではそんな方向けに試合前調整メニューを紹介しますので、参考にしてください。

試合前調整のポイント

① 練習量を落とす

試合に向けて練習量を徐々に減らしていくことで疲労を抜くことが重要です。

特に、試合前の2〜3日は普段の練習量の半分程度でも十分でしょう。

試合が近づくと、気持ちの高まりから練習量が増えがちになるので気を付けましょう。

② 質は落とさない

試合の前の週までは、練習量と質を徐々に増やし、試合に向けた体づくりをしていきます。

試合のある週は、練習量を減らしながらも、質は落とさないことで調子が上がっていきます。

特に、短距離から中距離はスピード感覚を覚えさせ、筋肉に刺激を与える必要があります。

③ ケアは念入りに

練習量が減ることで時間にも余裕が生まれるので、ケアを念入りにおこないましょう。

練習の質はかなり高くなっていますし、試合に向けて疲労を抜くことが本来の目的です。

調子が上がってきて、練習量も少ないとケアが疎かになりがちなので気を付けましょう。

試合前調整の例

試合2週間前からの調整案です。以下を参考に自分に合った調整法を探ってください。

調整例①(800m用)

まずは、この案を参考に練習量を調整してください。

(600+200)×2 Rペース
50jog 調整練習
40jog+300×3~5 FRペース
free
40jog+1000 調整練習
8kmp Tペース
off
300×2×3 Rペース
40jog+100×5 調整練習
150×3×3 FRペース
free
30jog+150×3 調整練習
200×3 FRペース
800m 試合

調整例②(1500m用)

まずは、この案を参考に練習量を調整してください。

300×5×3 FRペース
50jog 調整練習
40jog+300×3~5 FRペース
free
50jog+1000 調整練習
8kmp Tペース
off
(800+400+300)×2 Rペース
40jog+100×5 調整練習
300×3×2 Rペース
free
800m+150×3 Rペース
1500m 試合
50jog 調整練習

調整例③(5000m用)

まずは、この案を参考に練習量を調整してください。

12kmp Tペース
50jog 調整練習
1000×5 Rペース
free
50jog+1000 調整練習
8kmp Tペース
off
8kmp Tペース
50jog+300×3 調整練習
2000m FRペース
free
40jog+150×3 調整練習
1000m Rペース
5000m 試合

調整例④(10000m用)

まずは、この案を参考に練習量を調整してください。

12kmp Tペース
60jog 調整練習
2000×5 Rペース
free
60jog+1000 調整練習
70jog 調整練習
off
12kmp Tペース
50jog+300×3 調整練習
3000m FRペース
free
40jog+150×3 調整練習
1000m Rペース
10000m 試合

参考文献


基礎からわかる!中長距離走トレーニング 運動生理学に基づく新たなトレーニングがレベルアップ [ 櫛部静二 ]

コメント

タイトルとURLをコピーしました