スピードトレーニングとは、特に「スピード持久力強化」を目的と
300~800mを専門とする選手にとっては、練習の大部分がこ
スピードトレーニングの具体的なメニューや目的を理解し、積極的
スピードトレーニングの主な効果
スピードトレーニングを取り入れる目的は、主に以下の3点です。
① 解糖系能力の向上
スピードトレーニングでは解糖系能力の向上を最も重視し、メニュ
「解糖系」のエネルギー供給システムの強化には、40秒前後の運
200~400m程度の距離またはその分割走をやや短めのレストでお
② レーススピードの維持
「スピード持久力」つまり「高いスピードを持続できる力」の強化
そのためには「その距離を走りきれる範囲の最大スピード」で走ることが重要です。
つまり、レーススピードを維持し、それを身体で覚えるような練習
③ 疾走技術の習得
上記のような能力の強化以外にも、疾走技術の習得にもある程度時
具体的には、「スタート技術」「レース展開」「終盤での切り替え
これらは練習の中でいろいろ試し、「自分にあった型」を模索して
スピードトレーニングの基本メニュー
① 300m×3×3(400~600mRP/r=5',R=20’)
解糖系を主に鍛える場合は、40秒以上かかる距離で、疾走時間の
② 600m×3~5(800~1000mRP/R=6~7’)
解糖系の強化とレースペースでの技術練習を目的におこない、疾走
③ 80m×6×2(100m~200mRP/r=1.5',R=15’)
短い距離の分割走で実施する場合はレストを短めにし、回復しきる
④ (200m+250m)×3(200m~400mRP/r=2',R=20’)
1本目はレースの前半を、2本目は後半を意識しておこない、レー
スピードトレーニングを導入する基準
「スピード持久力」という言葉は広く一般的に用いられますが,そ
そこで,400mにおけるスピード持久力の簡易的な指標として,
スピード持久力指数 = 400m走記録 ― 200m走記録 × 2
この指数と400mのタイムとの関係性は以下の表を目安にしてください。
男子 | 女子 | ||
タイム | 指数 | タイム | 指数 |
44秒 | 3~4 | 51秒 | 4~5 |
46秒 | 3.5~4.5 | 53秒 | 4.5~5.5 |
49秒 | 4~5 | 56秒 | 5.5~6.5 |
スピードトレーニング導入の具体例
① スピード持久力指数が小さい場合
400m走記録に対してスピード持久力レベルが充分に高い。
→ パフォーマンスの向上のためには「スプリントトレーニング」が課
② スピード持久力指数が大きい場合
400m走記録に対してスピード持久力レベルが不十分である。
→ パフォーマンスの向上のためには「スピードトレーニング」が課題
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