No.022 1週間のトレーニング計画を立てよう!

プラン

あなたは、どのように「1週間のトレーニング計画」を立てていますか?

効率の良いトレーニングをおこなうためには、目標設定やトレーニング計画が重要になってきます。

  • 競技に必要なトレーニングは何ですか?
  • トレーニングのバランスや順序は大事ですか?
  • トレーニングの具体例を教えてください

この記事では、こんな質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいけば、競技に必要なトレーニングとその優先順位、具体的なトレーニングメニューを知ることができます。

まずは、1週間のトレーニング計画を立て、より効果的なランニングを楽しんでいきましょう!

1週間のトレーニング計画を立てるメリット

効率の良いトレーニングをおこなうためには、目標設定やトレーニング計画が重要です。

もちろんトレーニング計画は、現状の能力に応じて決めていく必要があります。

まずは、1週間のトレーニング計画を立てるメリットを確認しておきましょう!

  1. トレーニングを習慣化しやすい
  2. 能力をバランス良く鍛えられる

それぞれの内容を簡単に、まとめておきますね。

トレーニングを習慣化しやすい

トレーニングにおいて重要なことは、何よりも「継続すること」です。

そして長く継続するためには、いかに無理なく習慣化できるが重要になってきます。

最初のうちは長期目標を立てることより、短期目標を立てて取り組んだ方が成果につながることが多いです。

つまり、あらかじめ自分の現状からトレーニングに費やせる時間などを考え、1週間のトレーニング計画を立てておくと、無理なく継続しやすいというわけです。

能力をバランス良く鍛えられる

同じトレーニングを繰り返すと、それに順応して能力が向上していきます。

そのため能力の向上には、反復や継続は欠かせません。

一方で、身体的にも精神的にも慣れてしまうことは、デメリットにもなりえます。

同じ刺激ばかり与えると、故障の原因になることも多いですし、ひとつの能力だけ伸ばしても記録の向上にはつながらないです。

つまり、あらかじめ1週間のトレーニング計画をバランス良く立てることが重要になります。

あとは継続するだけで、能力がバランスよく高まり、記録の向上につながるというわけです。

さあ、トレーニング計画には競技必要な能力も知っておく必要があります。

以下の1週間のトレーニング例を参考に、「自分に合った練習の流れ」を探していきましょう。

1週間の流れを意識したトレーニング例

まず、トレーニングではその競技に必要な能力を、バランス良く鍛えていくことが重要です。

ここでは競技の大まかな種類ごとに、トレーニング例を紹介していきます。

  • 優先順位の高いトレーニング
  • トレーニングメニュー例
  • トレーニング内容について

このような順番で確認していきますので、参考にしてくださいね!

以下のメニュー例は、毎日継続してトレーニングできる場合を想定して計画されています。

トレーニング内容はバランスを意識して、自分の状況に合わせてアレンジをしてください。

① 短距離選手(100m~400m)の場合

短距離選手の場合は、以下のようなトレーニングが中心となります。

  1. スプリントトレーニング
  2. スピードトレーニング
  3. 筋力トレーニング(ウェイトトレーニングや補強)

全体のバランスを考えつつ、優先順位の高い方から、1週間のトレーニング内容を考えていきましょう!

メニュー例

曜日(時間)メニュー備考強度
月(2h)80×8×2スプリント☆☆☆
火(1h)ウェイト・サーキット・補強筋力トレ☆☆
水(2h)300×3×2スピード☆☆☆
木(1h)jog+補強調整練習
金(2h)150×5×2スプリント☆☆☆
土(3h)坂ダッシュ・補強筋力トレ☆☆
日(0h)off休養日

内容について

① 高強度の練習(週のメイン)は「月・水・金」
「スプリント強化(最大スピード)」または「スピード強化(スピード持久)」
② 中強度の練習(メインへの刺激)は「火・土」
「筋力強化」または「動作多様性」または「全身持久力」
③ 弱強度の練習(調整)は「木」
「有酸素強化」または「フォーム改善」
④ 休養(回復・リフレッシュ)は「日」
ストレッチ、マッサージ、交代浴などの「ボディメンテナンス」

② 中距離選手(800m~3000m)の場合

中距離選手の場合は、以下のようなトレーニングが中心となります。

  1. スピードトレーニング
  2. 持久系トレーニング
  3. 筋力トレーニング(サーキットや補強)

全体のバランスを考えつつ、優先順位の高い方から、1週間のトレーニング内容を考えていきましょう!

メニュー例

曜日(時間)メニュー備考強度
月(2h)40jog+200×5~10スピード☆☆☆
火(1h)40jog+補強調整練習
水(2h)8~12kmpペース走☆☆
木(1h)jog+補強調整練習
金(2h)1000×3インターバル☆☆☆
土(3h)80jogペース走☆☆
日(0h)off休養日

内容について

① 高強度の練習(週のメイン)は「月・金」
「スピード強化(レーススピード以上)」または「スピード&距離(レーススピード)」
② 中強度の練習(ベースづくり)は「水・土」
「ペース走」または「距離走」(スタミナ強化、乳酸処理、スピード刺激等)
③ 弱強度の練習(調整)は「火・木」
「ジョグ」、「動きづくり」、「補強」など【フォーム改善】に重点を置く。
④ 休養(回復・リフレッシュ)は「日」
「ストレッチ」、「マッサージ」、「交代浴」など【疲労抜き】に重点を置く。

③ 長距離選手(5km~マラソン)の場合

長距離選手の場合は、以下のようなトレーニングが中心となります。

  1. 持久系トレーニング
  2. スピードトレーニング
  3. 筋力トレーニング(補強やスタビライゼーション)

全体のバランスを考えつつ、優先順位の高い方から、1週間のトレーニング内容を考えていきましょう!

メニュー例

曜日(時間)メニュー備考強度
月(2h)60jog+200×5スピード☆☆
火(1h)40jog+補強調整練習
水(2h)8~12kmpペース走☆☆☆
木(1h)jog+補強調整練習
金(2h)1000×5インターバル☆☆☆
土(3h)8~12kmpペース走☆☆
日(0h)off休養日

内容について

① 高強度の練習(週のメイン)は「・金」
「スピード強化(レーススピード以上)」または「スピード&距離(レーススピード)」
② 中強度の練習(ベースづくり)は「・土」
「ペース走」または「距離走」(スタミナ強化、乳酸処理、スピード刺激等)
③ 弱強度の練習(調整)は「火・木」
「ジョグ」、「動きづくり」、「補強」など【フォーム改善】に重点を置く。
④ 休養(回復・リフレッシュ)は「日」
「ストレッチ」、「マッサージ」、「交代浴」など【疲労抜き】に重点を置く。

④ 準備期の場合

準備期の場合は、試合期に実施しないトレーニングを中心に幅広く実施し、様々な能力を万遍なく育成するような練習内容になります。

メニュー例

曜日(時間)メニュー備考強度
月(2h)80×8×2スプリント☆☆☆
火(1h)ジョグ・補強・サーキット・ウェイト筋力トレ☆☆
水(2h)600×8~10インターバル☆☆☆
木(1h)jog+補強調整練習
金(2h)300×3~5×2スピード☆☆☆
土(3h)ロングジョグ・ペース走・坂ダッシュ・補強多様性☆☆
日(0h)off休養日

内容について

高強度の練習(週のメイン)は「月・水・金」

「スプリント強化(最大スピード)」または「スピード強化(スピード持久)」

中強度の練習(メインへの刺激)は「火・土」

「筋力強化」または「動作多様性」または「全身持久力」

弱強度の練習(調整)は「木」

「有酸素強化」または「フォーム改善」

休養(回復・リフレッシュ)は「日」

ストレッチ、マッサージ、交代浴などの「ボディメンテナンス」

トレーニング計画の際の注意点

① 無理なく継続できる

まずは、自分の現状を踏まえて「無理なく継続できる練習」について考えてみてください。

  • 確保できる練習時間は?
  • 自分の体力で走れる距離は?

頑張り過ぎて日常生活に支障が出てしまっては意味がありません。

「無理なく継続できる範囲で計画を立てる」ことを大事にしましょう。

② 流れを模索する

練習に取り組める状況は人によって異なり、少しずつでも毎日走った方が継続できる人もいます。

他にも、時間が確保できる日に多く走り、それ以外の日はしっかり休む方法もあるでしょう。

まずは、いろんな流れを試しながら「自分にあった練習の流れ」を探してみましょう。

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