No.010 「出力」と「脱力」

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スポーツ全般において言えることですが、特にランニングにおいて

あなたは「出力」「脱力」のどちらが大事だと考えますか?

A)      「出力」・・・力を出すこと
B)      「脱力」・・・力を抜くこと

私は、Bの「脱力」だと考えます。

「出力」と「脱力」のメリット・デメリット

それぞれ一長一短があり、競技の特性によって重要度も異なります。

出力のメリット・デメリット

速く走るためには、地面に力を伝え、推進力を生みだす必要があります。

特に、短距離走においては出力が高いほど、速く走れる傾向があります。

つまり、「出力」を意識することで速くなる可能性が高い競技です。

ただし、「動きにロスが大きい」と出力の割にあまり進まないということもあります。

脱力のメリット・デメリット

一方、長く走るためには、できるだけ力を使わず推進力を生みだす必要があります。

特に、長距離走においては出力をし過ぎると、長く走れない傾向があります。

つまり、「脱力」を意識することで長く走れる可能性が高い競技です。

また、それが結果として「効率的な動きの習得」に繋がることが多いです。

「手を抜く」と「頑張る」

一般的に、「手を抜く」=「悪いこと」「頑張る」=「良いこと」と考えられています。

しかし、本当にそうでしょうか? 特にランニングにおいてはどうでしょうか?

速い選手と遅い選手の特徴

例えば、「速い選手」の特徴として、「楽そうに走っている」ということがあります。

逆に、「遅い選手」は「頑張っているのに遅い」といった特徴が多くみられます。

一般的に、「速くなりたい人」は速くなるために頑張ります。

「頑張る」=「出力」であることが多いので、「出力」の方法は比較的自然に身につきます。

また、「出力」に関する技術練習も数多く存在します。

遅い選手に必要な技術

一方で、「脱力」に関する技術練習は比較的少なく、コツを体得するまでが難しいです。

特に、「頑張っているのに遅い選手」は「脱力」の技術が乏しいことが多いです。

「手を抜く」というよりは「リラックス」、「脱力」の方が正しい表現ですが、

練習を継続するという点でも「頑張りすぎる」より「手を抜く」くらいの方が良いでしょう。

身につけるべき順序

それでは、「出力」と「脱力」の技術は、どちらを先に身につけるべきだと考えますか?

「出力」の必要性

一般的には、「出力」を磨いてから「脱力」を磨くことが大事と言われます。

なぜなら、「力の入れ方」がわかるからこそ「力の抜き方」もわかるはずです。

そして、それらをバランスよく磨いていくことが大事なのは言うまでもありません。

「脱力」の必要性

私は以下の点から、「脱力」の技術を先に身につけるべきだと考えます。

感覚を研ぎ澄ます

そもそもランニングは、力を伝えた分だけ進むのではなく、力をもらえた分だけ進みます

つまり、力の働く方向やもらう感覚を重視して走ることが大事です。

無駄な力が入っているとそのような感覚が得られにくくなります。

走りながら休む

「楽そうに走る」という特徴のように、速い選手はりながら休んでいます。

言い換えると、その瞬間に必要な場所に、必要なだけ力を加え、それ以外は脱力しています

怪我のリスクの減少

一般的に、出力を重視すると無駄な力が入り、怪我のリスクが増加します。

まずは、正しい身体の使い方を覚え、怪我をしにくい動きを習得しましょう。

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