ウインドスプリントのメリット【オススメ】

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あなたは「ウインドスプリント」というトレーニングを取り入れていますか?

ウインドスプリントは、ジョギングの次に重要と言われるほどランニングの基本となるトレーニングです。

  • ウインドスプリントとは、どんなトレーニングですか?
  • ウインドスプリントでは、どんな効果が得られますか?
  • ウインドスプリントで意識すると良いことはありますか?

この記事では、このような質問にお答えしていきます!

この記事を読んでいけば、ウインドスプリントの重要性や効果を高める方法、オススメの練習メニューなども知ることができますよ。

普段のトレーニングの中にウインドスプリントを取り入れ、より効果的なトレーニングをおこないましょう!

ウインドスプリントとは?

ウインドスプリント(WS)とは、その言葉通り「風のように駆け抜ける」ことです。

具体的には「スピードを上げ、大きなフォームで、150m程度の距離を走る」ことを指します。

そのほかに「流し」や「快調走」なども、同じ意味で使われる言葉ですね!

ウインドスプリントは簡単に言えば「短い距離のダッシュ」なのですが、実際は少し違います。

なぜなら、ただ闇雲にダッシュをしても走力の向上にはつながらないからです。

ダッシュとウインドスプリントの違い
ダッシュ → 全力を出してスピードを上げる
ウインドスプリント → 余裕をもってスピードを上げる

これはあくまで私のイメージですが、ダッシュと聞くと「全力を出し切る」ことが重視されているように感じます。

ウインドスプリントで重要なのは効率的にスピードを上げることであり、「無駄な力を抜く」ことを重視しています。

つまり、ウインドスプリントは「何を意識して走るか」が重要なトレーニングになります!

  • フォームを意識してスピードを上げていく
  • スピードを上げた状態からリラックスする
  • 地面からの反発を意識する

このように、感覚を重視しながら走るのもウインドスプリントの重要な要素ですからね!

ウインドスプリントのメリット

トレーニング効果を上げるためには、ウインドスプリントのメリットを理解しておくことが重要です。

まずは、ウインドスプリントのメリットを簡単に確認しておきましょう!

ウインドスプリントのメリット

  • 筋力(スピード)が向上しやすい
  • 走動作の改善に適してい
  • スピード感覚を養うことができる

単純に、短い距離を速く走ることを繰り返すだけでも、自然に筋力は向上していきます。

また、走る時間も比較的短いため、フォームや感覚を重視しやすいのもメリットでしょう。

このようなメリットを意識しながら走るだけでも、効果は上がりますからね!

ウインドスプリントの目的

次は、ウインドスプリントを取り入れる目的(トレーニング効果)について確認していきますね。

ウインドスプリントをする目的は、自分の課題に応じて変わりますので、以下の3つの例を参考にしてください。

ウインドスプリントの目的

  1. ランニング経験の少ない人 → スピードの向上
  2. 走力向上を目指す人 → ランニングフォームの改善
  3. 痩せたい人 → ダイエット

先ほども紹介した通り、ウインドスプリントは「何を意識して走るか」という目的が重要なトレーニングです。

それでは、それぞれの目的に合わせて、詳しく解説していきますね!

① スピードの向上

まずは、スピードの向上を目的にウインドスプリントを取り入れてみましょう!

ジョギングだけでは、持久力はついてもスピードの向上はあまり望めません。

ウインドスプリントでは、スピードの向上に必要な筋力を身につけることができます。

スピード向上の目安
A:ウインドスプリントを3〜5本程度おこなう。
B:ウインドスプリントを10本程度おこなう。

まずは「A」くらいの本数を、普段のジョギングの前か後に、フォームを意識して取り入れましょう。

連続しておこなうことよりも、1本1本しっかりスピードを上げることを重視してください。

慣れてきたら、少し余裕をもたせつつ「B」くらいできれば、それだけで十分なトレーニングになります。

② ランニングフォームの改善

ジョギングだけでは「ゆっくりな動き」になりがちなので、フォームが小さくまとまってしまいます。

闇雲に走るよりも、効率の良いフォームを覚えることの方が記録の向上には重要です。

まずは、ウインドスプリントをジョギングの前後に取り入れ、「大きさ」や「キレ」のある動きを身体に覚えさせましょう!

ウインドスプリントのタイミング
A:ジョギング前にウインドスプリントをおこなう。
B:ジョギング後にウインドスプリントをおこなう。

このようにジョギング前に実施するかジョギング後に実施するかでも、効果は変わってきます。

ウインドスプリントでスピードの出し方を覚え、ジョギングでリラックスを覚えるのが基本です。

ジョギング後のウインドスプリントも大きな筋肉に刺激が入りやすく、レースの感覚に近いのでオススメですよ。

この繰り返しでフォームの効率化を図り、ジョギングの質を上げていくことを目指しましょう!

③ ダイエット

ジョギングはダイエットに最適な運動ですが、それだけでは筋力はあまり向上しません。

ウインドスプリントも一緒に取り入れると、筋力も向上し、ジョギングによる脂肪燃焼効果も高まります

また、ダイエットのためにジョギングを始めた人からは、このような感想もよく聞かれます。

  • 体重は落ちたが、身体が引き締まっていない
  • 下半身が太く、バランスが悪い

ダイエットでは、ただ単に体重を落とすことよりも、理想の体型に近づけることの方が重要だと考える人が多いです。

引き締まった身体を手に入れたい場合は、ウインドスプリントも活用してみましょう。

体型や体質の改善には筋力トレーニングも重要ですので、そちらの記事も参考にしてくださいね。

ウインドスプリントで意識すべきポイント

ここからは、ウインドスプリントを実施する際に意識すべきポイントを紹介していきます。

以下のポイントを意識し、ランニングフォームの改善を目指しましょう!

  1. リラックスして走る
  2. ストライドを伸ばす
  3. テンポを変える

これらのポイントは、効率的な走りやスピードの向上に必要となってくる動きの要素です。

記録の向上を目指す人だけでなく、健康な身体を手に入れたい人にもオススメなポイントですからね。

それでは、それぞれの項目について、詳しく解説していきましょう!

① リラックスして走る

ウインドスプリントで重要なことは、リラックスの仕方とスピードの上げ方を覚えることです。

伸び悩みを感じている方の多くが、スピードを出す際に「全力を出し切ること」や「追い込むこと」を優先しがちです。

スピードを上げることも時には必要ですが、速く走るためには効率的なフォームの習得が最も重要です。

以下の例を参考に、リラックスした走りの習得を目指しましょう!

  • リラックスした状態から徐々にスピードを上げる
  • スピードを上げた状態でリラックスをする
  • 腕を振らない、丹田と肩甲骨を意識する

まずはスピードを上げていき、力まず走れるギリギリのペースを探っていきましょう。

上手くリラックスできたときは、同じペースでも余裕をもって走れます。

無理にスピードを上げても長続きはしないので、中長距離ランナーにとって「力み」は天敵です。

リラックスの仕方がわからない場合は、身体の動きを敢えて制限するなどして、力まなくても進む感覚を掴むと良いでしょう。

② ストライドを伸ばす

リラックスした走り方を覚えると、スピードを楽に維持できるようになります。

一方で、「そもそもスピードの出し方がわからない」という声も良く聞かれます。

そんな場合は、【スピード=ピッチ×ストライド】という関係性も理解しておきましょう!

  • 無駄な力みがなくなる → ピッチ(足の回転)が速くなる
  • 地面からの反発をもらう → ストライド(歩幅)が伸びる

走るという運動は、歩きよりもジャンプの連続に近いとも言われています。

スピードを出すのが苦手な人は、地面からの反発をうまくもらえていない場合が多いです。

地面からの反発を効率よくもらえると、ストライドが伸び、スピードが上がります。

軽くジャンプをしてから、その意識でウインドスプリントするだけでも、十分にスピード向上の効果があるので試してみて下さいね!

③ テンポを変える

リラックスの仕方とスピードの上げ方を覚えるコツを、もう一つ紹介しますね。

それは、走っている時のリズムやテンポを意識的に変える方法です。

走りながらテンポを変えることで、スピードをコントロールする方法を身につけていきましょう!

  • テンポを変化させても力まない
  • スピードを変えずにテンポだけ変える

ウインドスプリントは、このような走りのコントロールをするトレーニングとしても最適です。

テンポを変えるだけでも、普段使わない筋肉を使うようになり、効率良い動きが自然と身についていきます。

長距離を走るときも、同じリズムをキープすることを意識すると楽に走れることが多いです。

これらのポイントを意識してウインドスプリントをするだけで走りは変わってくるので、走りの変化をぜひ感じてみて下さいね!

記録向上につながるオススメのアレンジ方法

記録の向上には、ウインドスプリントに加えて高負荷のランニングを取り入れることが一般的です。

ただし、全てのランニングはジョギングとウインドスプリントの応用にすぎません。

つまり、まずはウインドスプリントの質を高めていくことの方が優先順位は高いと言えます。

そこで、ウインドスプリントの質を高めるオススメのアレンジ方法を3つ紹介しますね!

オススメのアレンジ方法

  1. ドリルWS
  2. 坂WS
  3. WSジョグ

これらのアレンジはウインドスプリントの効果を最大限に高め、記録の向上にも直結します。

記録が伸び悩んでいる人にもオススメですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

① ドリルWS

ドリルWSとは、ドリルをおこないながらウインドスプリントに移行していき、フォーム改善を図るトレーニングです。

いきなりスピードを上げようとすると、大抵の場合は力んだフォームが身についてしまいます。

ドリルWSをおこない、効率の良いフォームを意識しながらスピードを上げていきましょう!

  • スピードを上げても、ジョギングとほとんど変わらない
  • 力まかせに走ってしまい、反発のもらい方がわからない

このような特徴がある人はドリルWSを反復し、スピードの出やすいランニングフォームを身につけましょう!

特に初心者の方にオススメなドリルは、リズムジャンプドリルです!

別記事でまとめていますので、ウインドスプリントの前に試してみて下さいね。

② 坂WS

坂WSとは、坂など傾斜のある路面を利用してウインドスプリントをおこなうトレーニングです。

傾斜のある坂などを利用すると、平地で走るよりも目的に応じた負荷をかけて走ることができます。

また、走りの技術練習としても重要であり、ランニングフォームの改善などにも効果が高いです。

  • 坂を登る際は、前傾する力を利用し、腰を高く保
  • 坂を降りる際は、上下動を少なくし、ブレーキをかけない

このような点を意識しておこなうことで、効率的な重心移動を身につけることができますよ!

坂ダッシュというと追い込むイメージが強いですが、坂WSは動きの改善を重視したトレーニングなので、がむしゃらに走らないように注意してくださいね。

③ WSジョグ

WSジョグとは、ウインドスプリントをおこなった後に、休まずジョギングに繋げるトレーニングです。

一般的なWSでは、100m走ったら100m歩いてスタート位置まで戻るケースが多いです。

WSジョグでは、WSで走った感覚を維持しながら、ジョギングでも同様の動きを再現するように意識します。

それを発展させ、より強度を高めたものがインターバルトレーニングです。

ただし、WSジョグではインターバルトレーニングのように追い込むことが目的ではないので、ゆっくりとしたジョギングで呼吸を戻し、WSの質を高めることを重視して下さいね!

さあ、ウインドスプリントを始めよう!

さて、「ウインドスプリント」の特徴やアレンジ方法について参考になったでしょうか。

ここまで読み進めてもらえている時点で、ウインドスプリントの基本的知識は十分です。

速く走るためには、これらを実践していく中で得られた「感覚」が非常に重要になってきます。

軽やかで綺麗なランニングフォームを手に入れるために、ぜひ実践してみて下さいね。

それでは、様々なアレンジを楽しみながら、ウインドスプリントを始めましょう!

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