あなたは、どのように「1週間のトレーニング計画」を立てていますか?
効率の良いトレーニングをおこなうためには、目標設定やトレーニング計画が重要になってきます。
- 競技に必要なトレーニングは何ですか?
- トレーニングのバランスや順序は大事ですか?
- トレーニングの具体例を教えてください!
この記事では、こんな質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいけば、競技に必要なトレーニングとその優先順位、具体的なトレーニングメニューを知ることができます。
まずは、1週間のトレーニング計画を立て、より効果的なランニングを楽しんでいきましょう!
1週間のトレーニング計画を立てるメリット
効率の良いトレーニングをおこなうためには、目標設定やトレーニング計画が重要です。
もちろんトレーニング計画は、現状の能力に応じて決めていく必要があります。
まずは、1週間のトレーニング計画を立てるメリットを確認しておきましょう!
- トレーニングを習慣化しやすい
- 能力をバランス良く鍛えられる
それぞれの内容を簡単に、まとめておきますね。
トレーニングを習慣化しやすい
トレーニングにおいて重要なことは、何よりも「継続すること」です。
そして長く継続するためには、いかに無理なく習慣化できるかが重要になってきます。
最初のうちは長期目標を立てることより、短期目標を立てて取り組んだ方が成果につながることが多いです。
つまり、あらかじめ自分の現状からトレーニングに費やせる時間などを考え、1週間のトレーニング計画を立てておくと、無理なく継続しやすいというわけです。
能力をバランス良く鍛えられる
同じトレーニングを繰り返すと、それに順応して能力が向上していきます。
そのため能力の向上には、反復や継続は欠かせません。
一方で、身体的にも精神的にも慣れてしまうことは、デメリットにもなりえます。
同じ刺激ばかり与えると、故障の原因になることも多いですし、ひとつの能力だけ伸ばしても記録の向上にはつながらないです。
つまり、あらかじめ1週間のトレーニング計画をバランス良く立てることが重要になります。
あとは継続するだけで、能力がバランスよく高まり、記録の向上につながるというわけです。
さあ、トレーニング計画には競技必要な能力も知っておく必要があります。
以下の1週間のトレーニング例を参考に、「自分に合った練習の流れ」を探していきましょう。
1週間の流れを意識したトレーニング例
まず、トレーニングではその競技に必要な能力を、バランス良く鍛えていくことが重要です。
ここでは競技の大まかな種類ごとに、トレーニング例を紹介していきます。
- 優先順位の高いトレーニング
- トレーニングメニュー例
- トレーニング内容について
このような順番で確認していきますので、参考にしてくださいね!
以下のメニュー例は、毎日継続してトレーニングできる場合を想定して計画されています。
トレーニング内容はバランスを意識して、自分の状況に合わせてアレンジをしてください。
① 短距離選手(100m~400m)の場合
短距離選手の場合は、以下のようなトレーニングが中心となります。
- スプリントトレーニング
- スピードトレーニング
- 筋力トレーニング(ウェイトトレーニングや補強)
全体のバランスを考えつつ、優先順位の高い方から、1週間のトレーニング内容を考えていきましょう!
メニュー例
曜日(時間) | メニュー | 備考 | 強度 |
---|---|---|---|
月(2h) | 80×8×2 | スプリント | ☆☆☆ |
火(1h) | ウェイト・サーキット・補強 | 筋力トレ | ☆☆ |
水(2h) | 300×3×2 | スピード | ☆☆☆ |
木(1h) | jog+補強 | 調整練習 | ☆ |
金(2h) | 150×5×2 | スプリント | ☆☆☆ |
土(3h) | 坂ダッシュ・補強 | 筋力トレ | ☆☆ |
日(0h) | off | 休養日 |
内容について
- ① 高強度の練習(週のメイン)は「月・水・金」
- 「スプリント強化(最大スピード)」または「スピード強化(スピード持久)」
- ② 中強度の練習(メインへの刺激)は「火・土」
- 「筋力強化」または「動作多様性」または「全身持久力」
- ③ 弱強度の練習(調整)は「木」
- 「有酸素強化」または「フォーム改善」
- ④ 休養(回復・リフレッシュ)は「日」
- ストレッチ、マッサージ、交代浴などの「ボディメンテナンス」
② 中距離選手(800m~3000m)の場合
中距離選手の場合は、以下のようなトレーニングが中心となります。
- スピードトレーニング
- 持久系トレーニング
- 筋力トレーニング(サーキットや補強)
全体のバランスを考えつつ、優先順位の高い方から、1週間のトレーニング内容を考えていきましょう!
メニュー例
曜日(時間) | メニュー | 備考 | 強度 |
---|---|---|---|
月(2h) | 40jog+200×5~10 | スピード | ☆☆☆ |
火(1h) | 40jog+補強 | 調整練習 | ☆ |
水(2h) | 8~12kmp | ペース走 | ☆☆ |
木(1h) | jog+補強 | 調整練習 | ☆ |
金(2h) | 1000×3 | インターバル | ☆☆☆ |
土(3h) | 80jog | ペース走 | ☆☆ |
日(0h) | off | 休養日 |
内容について
- ① 高強度の練習(週のメイン)は「月・金」
- 「スピード強化(レーススピード以上)」または「スピード&距離(レーススピード)」
- ② 中強度の練習(ベースづくり)は「水・土」
- 「ペース走」または「距離走」(スタミナ強化、乳酸処理、スピード刺激等)
- ③ 弱強度の練習(調整)は「火・木」
- 「ジョグ」、「動きづくり」、「補強」など【フォーム改善】に重点を置く。
- ④ 休養(回復・リフレッシュ)は「日」
- 「ストレッチ」、「マッサージ」、「交代浴」など【疲労抜き】に重点を置く。
③ 長距離選手(5km~マラソン)の場合
長距離選手の場合は、以下のようなトレーニングが中心となります。
- 持久系トレーニング
- スピードトレーニング
- 筋力トレーニング(補強やスタビライゼーション)
全体のバランスを考えつつ、優先順位の高い方から、1週間のトレーニング内容を考えていきましょう!
メニュー例
曜日(時間) | メニュー | 備考 | 強度 |
---|---|---|---|
月(2h) | 60jog+200×5 | スピード | ☆☆ |
火(1h) | 40jog+補強 | 調整練習 | ☆ |
水(2h) | 8~12kmp | ペース走 | ☆☆☆ |
木(1h) | jog+補強 | 調整練習 | ☆ |
金(2h) | 1000×5 | インターバル | ☆☆☆ |
土(3h) | 8~12kmp | ペース走 | ☆☆ |
日(0h) | off | 休養日 |
内容について
- ① 高強度の練習(週のメイン)は「水・金」
- 「スピード強化(レーススピード以上)」または「スピード&距離(レーススピード)」
- ② 中強度の練習(ベースづくり)は「月・土」
- 「ペース走」または「距離走」(スタミナ強化、乳酸処理、スピード刺激等)
- ③ 弱強度の練習(調整)は「火・木」
- 「ジョグ」、「動きづくり」、「補強」など【フォーム改善】に重点を置く。
- ④ 休養(回復・リフレッシュ)は「日」
- 「ストレッチ」、「マッサージ」、「交代浴」など【疲労抜き】に重点を置く。
④ 準備期の場合
準備期の場合は、試合期に実施しないトレーニングを中心に幅広く実施し、様々な能力を万遍なく育成するような練習内容になります。
メニュー例
曜日(時間) | メニュー | 備考 | 強度 |
---|---|---|---|
月(2h) | 80×8×2 | スプリント | ☆☆☆ |
火(1h) | ジョグ・補強・サーキット・ウェイト | 筋力トレ | ☆☆ |
水(2h) | 600×8~10 | インターバル | ☆☆☆ |
木(1h) | jog+補強 | 調整練習 | ☆ |
金(2h) | 300×3~5×2 | スピード | ☆☆☆ |
土(3h) | ロングジョグ・ペース走・坂ダッシュ・補強 | 多様性 | ☆☆ |
日(0h) | off | 休養日 |
内容について
① 高強度の練習(週のメイン)は「月・水・金」
「スプリント強化(最大スピード)」または「スピード強化(スピード持久)」
② 中強度の練習(メインへの刺激)は「火・土」
「筋力強化」または「動作多様性」または「全身持久力」
③ 弱強度の練習(調整)は「木」
「有酸素強化」または「フォーム改善」
④ 休養(回復・リフレッシュ)は「日」
ストレッチ、マッサージ、交代浴などの「ボディメンテナンス」
トレーニング計画の際の注意点
① 無理なく継続できる
まずは、自分の現状を踏まえて「無理なく継続できる練習」について考えてみてください。
- 確保できる練習時間は?
- 自分の体力で走れる距離は?
頑張り過ぎて日常生活に支障が出てしまっては意味がありません。
「無理なく継続できる範囲で計画を立てる」ことを大事にしましょう。
② 流れを模索する
練習に取り組める状況は人によって異なり、少しずつでも毎日走った方が継続できる人もいます。
他にも、時間が確保できる日に多く走り、それ以外の日はしっかり休む方法もあるでしょう。
まずは、いろんな流れを試しながら「自分にあった練習の流れ」を探してみましょう。
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